30代勤務医の人生変革PROJECT!!〜Choose Life! Do Something! All Is Well!〜

大学病院勤務六年目で医局の実態をつかみ、一般病院勤務となった後の生活をざっくばらんに書きます!🖋

大学の医局にいれば論文を書けるって本当❓

どうも、勤務医のDr. chainemと申します。

今回は、大学病院に所属していると避けては通れないアカデミックなことについてです。

その中でも、昇進するのに必要な英語論文についてです。

「大学にいれば論文を上司が手伝ってくれる、もしくはほとんど書いてくれてfirst authorを自分にしてくれるんじゃん?」

←これは自分が医局に入るときに思っていたことです。

 

結果は

医局にいるからといって論文が書けるようになりません❕

f:id:shinshin32:20200704130055p:plain

 

上記の表からも他国は論文数が増加しているのに日本は増加していません!

以前に年齢別の英語論文を何個書いたことがあるかについてのアンケート(今回探しきれませんでした💦)で30代の医師の英語論文数はいいところ1-2個です。

これからも医局にいても日々の仕事に忙殺され、本当に論文を書きたいと思わない限り書けません❕他力本願で英語論文をアクセプトするのは考えが甘いです❕(昔の自分に言いたい)

 

 

自分は8年間所属し英語論文は10個程度書きました。(ケースレポートも含みますが)

まずは英語論文を書けるようになるには良き指導者に巡り合えるかだと思います。

なので大学病院でなくても論文を書き続けている先生の下について、情熱があれば書けるようになると思います。

 

実際、大学院生で博士論文のために英語論文を書いてそれ以降書かない人は多いと思います。

 

なので、英語論文を書けるようになりたいのであれば、本当に英語論文を書いているのか(英訳を委託していないか)、論文を書き続けているかなどを考慮して就職先を検討した方がいいと思います。

医局という閉鎖空間を脱出して思うことは? 医局入局のメリット

どうも、今年で医局を退職し某病院で勤務医として働き自分の時間を手に入れたDr chainemです(^^)

 

前回、大学の医局のデメリット部分をさらっと書きましたが

今回はメリットを書きたいと思います。

自分もそう思って入局しましたし、大学での貴重な経験を大きかったです。

 

  1. アカデミックに学べる ➡やはり大学病院はカンファレンスや学会、論文発表をする機会が公立病院や市中病院に比べて多いと思います❕ カンファレンスは教授や上司から指摘されたまには炎上するので、本当面倒くさいですが、そのおかげで経験論(誰かが言っていたから)ではなくpubmedやup to dateを調べて、且つ 炎上しないように話術を学んだと思います。                           学会発表も同様です。深夜近くまで残って準備をして予演会で炎上しないように(最初のうちは必ずしますが💦)してました。               論文も6年間所属して英語論文10個書きました。最後の方は自分で最初から最後まで書けるようになりましたが、医局に入ったら論文を書けるというのは大間違いなので、こちらに関しては別の記事で詳しく書きたいと思います。
  2. 手技が少ない❓ ➡これは医局によりかもしれません。確かに市中病院に比べれば少ないかもです。なので派遣という制度があるのだと思います。私は、それなりに手技はできたので満足はしてます。
  3. バックアップがある。➡多分、入局している大半の人は、心のどこかで医局に入ればひとまず安心と思っていると思います。大学病院という看板は、正直でかいです。なぜかわからないですけど他の医療機関からの信頼があります(最先端の医療をしているというイメージがあるのでしょうか?)。何か(医療事故など)あったらバックアップがあり安心と思うところも入局する時に思っているかもしれません。
  4. 稀な疾患を診ることができる。➡この経験は医者の人生で大きかったです。難病指定されているような疾患は稀なケースが多く人口の数%だったりするのですが、大学病院にはそのような症例が紹介されます。そのため、これ本当に稀?と思うほどたくさん経験をすることができました。そして症例に困ることはないため、専門医の必要な症例も難なく取集められます。
  5. 医学博士を取得する。➡市中病院ではとれないものです。自分もこれを目指してました。しかしあと1年でとれるかとれないかというところで退職しました。これに関してはとってないので何かコメントをすると負け惜しみになってしまうので控えますが、基本的には英語論文をpublishする必要があります(医局によってはimpact factor何点以上の雑誌とかの条件があります)。また、英語の試験(TOEIC)を受けて、そこから教授の認可が下りれば博士論文を提出し審査が通れば医学博士を取得できます。これは各大学ごとの博士号となります。(なので中にはかなり緩い基準で医学博士をとれるところもあります💦)

こんなところです。                           

 

 

しかし、1,3に関しては、今思えばそうとも限らないです。

そして医局に入ると、退職するのがかなり大変です💦

それぞれ別の記事で書こうと思います。

 

・大学医局にいれば本当に論文を書けるって本当❓

・医局を退職する時は覚悟せよ❕

 

医局という閉鎖空間を脱出して思うことは?

はじめまして、医局という柵から解放され、充実した医師としての勤務や今までになかったプライベートな時間を過ごしていますDr.chainemと申します❕

 

つい数か月前まで大学病院の医局に所属しておりました。

医局って何なの❓と思われると思いますが、簡単に言うと部署みたいなものですかね。。。

 

近年では、大学病院の医局には入局せずに個人病院や市中や公立病院に入職される医師が多く、大学の医局に所属しない人が増えてきており、大学病院の医師不足がニュースなっていました。

 

 

何故大学に所属しないのか❓

それは私個人の意見としては以下を考えてます。

    1. 給料が安い❕ ➡実際に安いです。私立大学の病院だと無給のこともあります。どうしているかというと生活費を稼ぐためにバイト(外勤)をします。バイトで多いのが、当直バイトになるのですが、当直バイトをしても翌日は休みになりません! (自分の院内の当直をしても翌日は通常勤務です。)当直と言ってもま寝ているだけいい”寝当直”もありますが、やはり翌日には少なからず疲労が残っています。私も最初の2-3年は3日連続当直をしたことがありましたが、33歳頃から1回当直するだけ翌日・翌々日まで疲労が抜けなくなりました😢
  1. f:id:shinshin32:20200603131138p:plain

    大学病院の医師の年収は低い?その他の勤務医と年収を比較した結果。https://www.dr-10.com/lab/doctors-income-who-work-at-university-hospital/

     

    f:id:shinshin32:20200603131605p:plain

    https://www.tokyo-np.co.jp/article/20208?rct=national
    1. 雑務が多い❕                            ➡本当に多いです。雑務というのは直接診療に関係がないことです。通常勤務が終わった後に書類関係(本当は事務などがやるようなこと)をやるには結構疲れます。

      f:id:shinshin32:20200605094550p:plain

      https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/647420/


        

    2. 融通が利かない❕ ➡あまり詳細は書けませんが、臨機応変に各部署が対応できません。大学病院は頭でっかちな人が多く新しいことや型の通りでないことを嫌がります。
    3. Top down ➡これは医局によるかもしれませんが、自分の医局は教授の言うことに逆らえません。意見を少しでも言えば、数カ月は嫌がらせを受けます(また今度医局をどうやって辞めたか書きますのでまたそこで!)

 他にも色々とあるのですが、要はブラック企業です。。。みんな献身的に患者の身体を治療していますが、その反面自分の健康を害しています。「働き方改革」後もほとんど変わっていません(自分が所属していた時ですが)。

 

 

では何でみんなそんな医局に所属するのか❓

次へ。。。(大学の医局に入局するメリット)